FSH（卵胞刺激ホルモン）やAMH（抗ミュラー管ホルモン）は、女性の卵巣の働きや卵子の状態を測る重要な指標として、不妊治療の現場でよく注目されます。しかし、これらの値に異常があると診断された場合、「もう妊娠は難しいのではないか」と不安や落胆を感じる方も多いのではないでしょうか。確かにこれらの値は妊娠の可能性に影響を与える要因の一つですが、あくまで「目安」であり、絶対的な妊娠の可否を決定するものではありません。

FSHやAMHの値が示すもの

FSHは卵胞を刺激して成長を促すホルモンで、その値が高い場合、卵巣機能が低下している可能性があるとされます。一方、AMHは卵巣内に残る卵子の数を反映する指標で、値が低いと卵巣予備能が少ないと考えられることが一般的です。しかし、これらの数値が悪いからといって、必ずしも妊娠が不可能になるわけではありません。身体全体の状態を整えることで、自然妊娠や治療の成功率を高めることができるケースもあります。

鍼灸ができること

東洋医学では、FSHやAMHといった数値ではなく、体全体のバランスを重視します。血流やエネルギーの流れを整え、卵巣や子宮の働きを活性化させることで、妊娠に適した環境を作ることが可能です。鍼灸は次のような面でサポートを提供します。

• ホルモンバランスの調整
  鍼灸は自律神経を整え、ホルモンの働きを正常化する効果が期待できます。これにより、FSHの値を安定させたり、卵子の質を向上させるサポートができます。
• 血流改善による卵巣機能の向上
  骨盤周辺の血流を促進し、卵巣や子宮への栄養供給を増やします。これにより、卵胞の成長を促し、健康な卵子が育つ可能性が高まります。
• ストレス軽減による体調改善
  数値に対する不安や焦りは、体に悪影響を与えることがあります。鍼灸はリラクゼーション効果も高く、心身の緊張を解きほぐし、治療を前向きに進める力を引き出します。
• 卵巣年齢にとらわれないアプローチ
  AMHが低いと「卵巣年齢が高い」とされることがありますが、鍼灸は「今ある卵子の質を高める」ことを目標とします。東洋医学の視点で体を根本から整えることで、卵巣のポテンシャルを引き出します。

数値にとらわれず、自分の体と向き合うことが大切

FSHやAMHの値は、確かに重要な情報ですが、それだけで未来が決まるわけではありません。体はひとつのシステムとして機能しており、適切なケアを続けることで変化の可能性を秘めています。鍼灸は体全体を調整し、数値を超えた妊娠の可能性を高めるための頼もしい味方となります。

妊活は心と体のバランスを大切にする旅です。もしFSHやAMHの数値に不安を抱えているなら、一度鍼灸という選択肢を試してみてはいかがでしょうか。私たちの治療院では、あなたの体質や状況に合わせた丁寧なケアを提供し、妊娠への道のりを全力でサポートします。